書士会の研修で、印象に残ったのが、都庁への市民からの連絡、通報で一番多いのが「NPOなのに、販売を行っているが良いのか?」ということです。
都庁は、全く問題ないと答えていますし、NPOが自律的な運営ができるように収益を上げて法人の基盤を整えることが大切だということを言っていました。
問題なのは、このいわゆる一般市民とやらの認識と、法人のあるべき姿との乖離が生じている点なのだと思います。常識的に考えて、何らかの収益源がないと法人の運営ができるわけはなく、そうでなければ、すべて自己資金の持ち出しのボランティアになってしまいます。なぜか日本では、NPOはボランティアじゃなくてはいけないと思っている方がいらっしゃるようで・・・。
ボランティアでも、収益を上げる法人になっても、どちらでも良いという健全な認識が浸透して初めて、この法人制度の本当のスタートラインに立つような気がします。
とはいっても、阪神淡路大震災のボランティアがスタートの面もあるので、日本では仕方ないのかも・・・ですが。